妊娠中の腰痛・恥骨痛・肛門痛の悩み

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妊娠中の腰痛・恥骨痛・肛門痛の症状

妊娠中の腰痛には二つパターンがあります。 

一つは俗に言う「腰痛」で、ウエスト辺り、もしくは脊髄の周りが痛むもの。

もう一つは骨盤の後ろ側が痛むというものです(肛門の奥の方が痛む感じもします)。 

前者の「腰痛」は長時間座っている、もしくは立っていると悪化する傾向があり、さらに一日の終わりに近づくほど痛みが強くなる傾向があるそうです。

後者の「骨盤痛(肛門痛)」は、歩く、階段を上る、お風呂からでる、ベッドで寝返りを打つ、何かを持ち上げる時などに痛みが発生したりします。また、腰が曲がっている時(椅子に座っている時や前かがみになっている時)に悪化するそうです。「骨盤痛(肛門痛)」がある人は、お隣の「恥骨痛」を経験する人も多いそうです。

これらの腰痛は妊婦さんの約4人中3人が経験するそうです。

 

 

妊娠中の腰痛・恥骨痛・肛門痛の原因

一般的に妊娠中に起こる腰痛は、子宮が大きくなるにつれ体の重心が変化し、お腹が大きくなるとともに弱くなった腹筋により姿勢の矯正が難しくなることによって、腰に大きな負担がかかることが原因だそうです。

そして体重が増えることによりさらに腰周りの筋肉や関節にも負担が増えます。

また、ホルモンの変化により骨盤と脊髄をつなぐ関節や靱帯が緩められるため、骨盤が不安定になり、立ったり歩いたりするたびに痛みを感じます。

妊娠中に肛門の奥の方が痛む肛門痛や恥骨痛に関しては、上記のような原因以外に、便秘が大きな要因である場合があります。

著者自身、便秘が原因の肛門痛があまりに酷く、救急車で運ばれたことがあるぐらいです。 

妊娠中は、毎日排便していても、便秘になる場合があります。そもそもお腹の中のスペースが限られているにも関わらず、赤ちゃんはどんどん大きくなっていくため、便を貯めるスペースすらなくなり、お尻や骨盤周りの骨まで圧迫され、なんとも形容しがたい、鈍い激痛がお尻の奥で起こります。

 

 

妊娠中の腰痛・恥骨痛・肛門痛の対策

以下に紹介する対処法はアメリカの医学情報サイトで紹介されている方法です。

どの方法がどれだけ効果があるかは妊婦さんによって異なるため、まずはそれぞれ試してみることをオススメします。


●定期的な運動:


筋肉をつけること、また筋肉をストレッチする事によって柔軟にし、腰痛を防ぐ、また和らげる効果があるそうです。

特にオススメなのがマタニティスイミングとマタニティヨガ。マタニティスイミングは腹筋と腰の筋肉両方を鍛えることができるので、腰にかかっている負担を軽減する効果が期待できます。また肺活量が高まり、出産時の呼吸法にも役立つそうです。

マタニティヨガは体をストレッチすることによって筋肉に柔軟性をつけ、腰痛を和らげる効果が期待できるとともに、バランス感覚を強化できるので腰への負担を減らすこともできます。

 

●姿勢に気をつける:

猫背は腰痛を悪化させます。立っているとき、歩いているとき、座っているとき、寝ているとき、全てのときに姿勢を正すよう意識することをしましょう。

お腹が大きくなればなる程難しくなってきますが、気づいたときはいつも背筋をピンと伸ばすようにしましょう。

寝るときはできるだけ仰向けではなく、横向きで足を曲げ、枕を挟んで寝ると腰への負担は少なくなるそうです。

 

●鍼治療、カイロプラクティック、マッサージ: 

マタニティ鍼灸って聞いたことはありますか?2000年に発表されたスウェーデンでの研究では、鍼治療が妊娠中の腰痛改善に効果を示したと言われています。

また妊婦さんの中にはカイロプラクティックで腰痛が改善する人もいるそうです。

 

●腰を温める、もしくは冷やす:


ホッカイロ等を腰に当ててみる、もしくはアイスパッドをタオルで巻いて腰に当てることで腰痛が和らぐことがあるそうです。それが効かない場合、温めるのと冷やすのを2,3日交代で両方やるといいそうです。

 

●骨盤ベルトやマタニティーガードルを利用する:


妊娠中の腰痛はホルモンの影響で骨盤が緩むことも大きな原因の一つであるため、その骨盤の緩みを防ぐ、また矯正する効果のある骨盤ベルトやマタニティーガードルを使用することによって腰痛が軽減されることがあります。

 

 

《関連する疑問》
Q: 腰痛になりやすい人はいますか?

A: 以下のような方は妊娠中に腰痛になりやすいそうです。

●妊娠前、もしくは前回の妊娠中に腰痛の経験がある方

●体が硬い方、腹筋の弱い方、運動不足の方

●デスク仕事の多い方

●多胎妊娠の方

 

《注意すべき症状》
以下のような症状がある場合は、お医者さんに相談するようにしましょう。

●腰痛が極端にひどく、常に症状があり、急激に悪化している場合。また、熱も伴っている場合

●腰痛が原因で足の感覚がなくなる、もしくは下半身に麻痺の感覚がある場合

●妊娠初期には腰痛がなく、妊娠中期または後期から急に腰痛が起きた場合(早産の危険性があるそうです)

●熱、嘔吐、血尿を伴いあばらの下の方の腰が痛む場合(腎感染症の可能性があるそうです)

 

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《Reference》

Babycenter
http://www.babycenter.com/0_low-back-pain-during-pregnancy_9402.bc?page=3

WebMD
http://www.webmd.com/baby/guide/back-pain-in-pregnancy
http://www.webmd.com/back-pain/news/20000706/acupuncture-pregnancy-lower-back-pain

American Chiropractic Association
http://www.acatoday.org/content_css.cfm?CID=85