ママが赤ちゃんにおっぱいをあげてる姿ってなんとも美しいですよね!
(上の写真はスーパーモデル、ジゼルの授乳姿。美しい!)
赤ちゃんにとっても、ママにとっても、一見愛に溢れた至福の空間の様に見えます。が、現実は必ずしも全てのママが最初からそう感じれるわけではありません。特に、初めておっぱいをあげるママの実に○割が産後3ヶ月以内に授乳トラブルを経験しています。 私は授乳にトラブルが生じることがあるのは知っていましたが、まさかそんなに大変ものだとは知りませんでした!どんな症状になるか相当な個人差があるため、中にはなんのトラブルもない方もいらっしゃいますが、乳首から血を流しながら、痛くて涙が出るのを必死でこらえながら授乳したというママも、私の周りには結構います(という著者も、です。涙)。 お産という大変な痛みを乗り越えたので、もうそんな痛みを感じることはないだろうと思った矢先に起こる授乳・おっぱいトラブル。 産後の疲れに追い討ちをかけるように起こるため、これで相当ストレスを感じるママも多いはず。今回はそんな授乳・おっぱいとらぶるの対処法を特集しました。 《状態》
- おっぱいが張って痛い・・・うつ乳(うっ滞性乳腺炎)
- おっぱいが腫れて激しい痛みが伴う(熱もある)・・・乳腺炎
- 乳首に血豆・水泡ができた
- 乳首に白いニキビのような粒ができ、痛い・・・白斑
- 乳首が切れて血が出た
- 乳首がかゆくて痛い(赤ちゃんの口内に白いカスが残る)・・・カンジタ症(鵞口瘡)
*鵞口瘡とは: 赤ちゃんの口腔粘膜、舌、口蓋に白い斑点のようなミルクかすに似た塊が付着します。ミルクかすの場合はこするとすぐに取れますが、鵞口瘡の場合はこすってもなかなか取れず、無理に取ると出血します。これが赤ちゃんの口からママのおっぱいに移ると、乳首が痛かゆかったり、テカったように見えるそうです。 《原因》
- おっぱいが張って痛い・・・うつ乳(うっ滞性乳腺炎)
―おっぱいの生産量が安定していないため おっぱいの張は、基本的に母乳の生産過剰、また生産と消費の不均等により起こります。授乳を開始してから最初の1,2ヶ月くらいは、おっぱいの生産量が安定していないため、おっぱいの張を頻繁に感じます。ただ、時間と共に赤ちゃんへの授乳時間や授乳量が安定してくるため、張も自然に治ってきます。 ―母乳が生産され過ぎているため 元々の体質で母乳がたくさん作られる人や、搾乳のし過ぎ等の理由で、母乳が生産されすぎるため、おっぱいが張ることがあります。 ―乳管が詰まっていたり、乳首の形等の理由から、赤ちゃんがうまく母乳が飲めていないため 常におっぱいが張っている方はこれが原因なのかもしれません。
- おっぱいが腫れて激しい痛みが伴う(熱もある)・・・乳腺炎
―熱が出ない場合は細菌に感染していないそうです。その場合は、乳管が詰まっている、もしくは母乳が作られるのに対して同じだけ搾乳されていないため、おっぱいの中に母乳が溜まって激しい痛みや腫れを起こすそうです。 ―熱が出る場合は細菌に感染しているそうです。そのほとんどが、生後1カ月以降の乳児に授乳中の母親に発症します。この時期、乳児には乳歯が生え始めます。乳歯により母親の乳首に細かな傷が生じ、そこから乳児の口腔内の細菌が感染するのです。細菌は乳管、あるいは授乳期で浮腫(ふしゅ)状になった乳腺組織を通じて広がり、難治性の炎症を起こします。起因菌は多くの場合、黄色ブドウ球菌だそうです
- 血豆・水泡ができた(白い小さなニキビのようなできものができた)
―おっぱいのくわえさせ方が浅すぎるため、乳首との摩擦により起こる。これが最も大きな理由だそうです ―おっぱいシールドや搾乳機の付け方が誤っているため、乳首と摩擦を起こしてできる ―乳首に塗ったお薬やクリームが炎症をおこしている。ケースは多くないようですが、これが原因になることもあるそうです。 ―ヘルペスができている。 今までにヘルペス感染を経験されたことのある方は、再発の可能性が高いため、これが原因のこともあるそうです。
- 乳首に白いニキビのような粒ができ、痛い・・・白斑
―母乳が安定していない時期に母乳が多く作られ過ぎてしまうためできることがあるそうです ―乳管が詰まって出来ることがあるそうです ―以下に出てくる鵞口瘡の感染により、白班ができることがあるそうです。またその場合は、白斑が複数できることが多いそうです
- 乳首が切れて血が出た
―おっぱいのくわえさせ方が浅すぎるため、乳首との摩擦により起こる。これが最も大きな理由だそうです ―おっぱいシールドや搾乳機の付け方が誤っているため、乳首と摩擦を起こしてできる ―赤ちゃんが鵞口瘡にかかっている。鵞口瘡に関しては、以下の説明をご覧下さい ―赤ちゃんが生まれつき舌が短く、うまくおっぱいを吸えない
- 乳首がかゆくて痛い(赤ちゃんの口内に白いカスが残る)・・・カンジタ症(鵞口瘡)
―カビの一種であるカンジダ真菌が増殖して感染症を起こすものです。 カンジダ真菌は元々人の臓器に存在しており、新生時は産道を通る際にカンジダ菌に接触し、乳児は、哺乳時に手指や乳頭、哺乳びんにカンジダ菌が付着しているため、感染することがあるそうです。赤ちゃんはそうして感染した後、産後すぐに与えられる抗生物質が体に良い働きをする菌も殺してしまうため、カンジダ菌が増殖し、その症状が現れることがあるようです。幼児期以降ではほとんど起こらないそうです。 《対策》
- おっぱいが張って痛い・・・うつ乳(うっ滞性乳腺炎)
―頻繁に授乳する。 特に生後3ヶ月までは(3か月検診で赤ちゃんの体重増加が良好であると確認するまでは)母乳を安定させるためにも、赤ちゃんが欲しがるたびに必ずおっぱいをあげて下さい。 この期間は、赤ちゃんが授乳中に寝てしまった場合も、3時間以上寝てしまっている場合も、母乳の生産を維持するため、また母乳の生産を安定させるためにも、赤ちゃんをなんとか起こして飲ませて下さい(寝ているところを起こすのは心ぐるしいですが、お互いのためです)。またこの時期は片方約10分~20分の授乳を両胸行って下さい。もし赤ちゃんが片方しか飲まなかったら、次の授乳は逆を行って下さい。 ―小さい頃の赤ちゃんは、母乳と哺乳瓶の乳首やおしゃぶりを混同してしまい、おっぱいのしゃぶり方は分からなくなってしまうことがあるそうなので、特に母乳にこだわって育てたい方はできるだけおしゃぶりや哺乳瓶での授乳は避けた方が良いです。ただし、乳首が切れて痛いときや、風邪をひいてお薬を飲んでいる時等はあまり神経質にならず哺乳瓶で与えた方がいいと思います)。 ―何らかの理由で授乳をスキップする場合は、搾乳機で母乳を抜いて下さい。おっぱいの張を防ぐ目的以外にも、母乳の生産を維持するためでもあります ―ただし、むやみに搾乳し過ぎると逆に母乳が作られ過ぎてしまいますので、ご注意を ―母乳マッサージでおっぱいの張を解消。 これはちゃんとやれば一番効果があります!ご自分での方法はこちらをご覧下さい : http://www.mamanomilk.com/massage.html ただ、上の図を見ても分からない方は、母乳外来で母乳マッサージを教えてもらいましょう! ―特に症状が辛い方、長びいている方は母乳外来で助けてもらいましょう! 授乳、母乳で悩んでいる方はまず行かれることをおススメします。 特に桶谷式の母乳マッサージは個人的に非常におススメです! ―張っているおっぱいをアイスパックで冷やす。これは先輩ママから聞いた方法ですが、キャベツを凍らせたのを充てるのも手だそうです!
- おっぱいが腫れて激しい痛みが伴う(熱もある)・・・乳腺炎
―(熱がない場合)とにかく頻繁に授乳すること。欲しがったらおっぱいをあげ、母乳を溜めておかないようにしましょう。どうしても授乳できないときは、搾乳しましょう。 ―(熱がない場合)おっぱいマッサージをして、乳管の通りを良くしましょう。やり方が分からない方はそく母乳外来へ!ご自分でやりたい方はこちらを参照: http://www.mamanomilk.com/massage.html ―(38度以上の熱が伴っている場合)すぐにお医者さんに診てもらいましょう。抗生物質等の処方をしてもらう必要があります。通常乳腺炎は自然に治るものであれば24時間以内に症状が治まるそうですが、それ以上経っても痛みが治まらない場合も、我慢せずにすぐに病院に行ってください
- 血豆・水泡ができた(白い小さなニキビのようなできものができた)
―他の症状と同じように、血豆/水泡ができたおっぱいは無理をせずお休みさせてあげて下さい。1日、2日哺乳瓶を与えたからといって、それから赤ちゃんがまったくおっぱいを飲まなくなる可能性は非常に低いです。ただし、母乳が減産してしまうのを防止するため、授乳の時間にきちんと搾乳して下さい ―病院で処方されたお薬、若しくは市販で手に入るラノリンクリーム(羊毛の表面に付着している蠟(ろう)状物質、羊毛脂。皮膚を保湿し、柔らかくする効果があります)を頻繁に塗って安静にしてあげて下さい。 ラノリンクリームは欧米のママはみんな使っている母乳育児の必需品です。私は産院でもらいました。これを塗ると傷を早く治してくれます。特に、クリームを塗った上からラップをしてさらに保湿を促すと、効果アップです。傷を治すためお休みさせている間にこの処置をしてみて下さい。 ―なかなか治らない場合や、早く直したい時はすぐ病院にいって処置もしくは病院のお薬をもらいましょう。
- 乳首に白いニキビのような粒ができ、痛い・・・白斑
―痛いのを無理して授乳せず、1~3日は白斑のできたおっぱいは搾乳だけにして、赤ちゃんからの直接の授乳はお休みしましょう。 乳首が切れた場合のケースでも記載していますが、泣くほど痛い傷を我慢して授乳する必要はありません。搾乳してあげても母乳は母乳です。 ―授乳(搾乳)前にエプソムソルト(硫酸マグネシウム )のお湯におっぱいを浸す。 これにより、乳管を開き、痛みを和らげる効果があるそうです。分量はエプソムソルトおおさじ2杯に対し、お湯1カップ。1日に4回ほど浸した方がいいそうです ―上記のエプソムソルトでおっぱいを温めたら、オリーブ油やスクワラン等を塗って、患部を柔らかくする。 授乳、もしくは搾乳の前に行って下さい ―白斑を覆っている皮膚が破れれば自然治癒するそうですが、なかなか破れない場合はお医者さんに行って処理してもらいましょう。ご自分でやるのは細菌感染のリスクがあるためおススメできません
- 乳首が切れて血が出た
―乳首が切れたり、出血したら、そのおっぱいは1~3日くらい割り切って休ませてあげて下さい。 これは著者の経験ですが、授乳して最初の2週目でおっぱいから血が出始め、授乳の度に物凄い痛みを感じていたものの、おっぱいが出なくなるのを恐れて、またせめて最初の1か月くらいは完全母乳をしたいと考えていたので、泣きながら歯を食いしばって授乳していました。 ただどうしても授乳の仕方がうまくいかず、痛みもなかなか治らなかったので、母乳育児の専門家であるラクテーションコンサルタント(http://www.jalc-net.jp/index.html)の方に相談に行ったところ、怪我をしているおっぱいは搾乳で母乳を出しながらも、「傷が治まるまで赤ちゃんの直接授乳は避けた方が良い」と言われました。その間は傷のできていないおっぱいと、搾乳したおっぱいを飲ませてあげれば、母乳が出なくなることもないし、母乳で育てることができると言われ、肩の力が抜けたのを覚えています。最初は誰しも完全母乳にこだわりたいと考えていたり、できれば哺乳瓶での授乳はしたくないと考えていらっしゃる方も多いと思いますが、1日や2日哺乳瓶であげたところで、赤ちゃんがそれ以降全くママのおっぱいを飲まなくなることはありません。また、母乳が出ているのであれば、粉ミルクではなく、搾乳したご自分のおっぱいをあげることもできます(搾乳機は乳首を痛めません)。 どうやっても授乳が上手くいかないし、慣れない育児と寝不足で、心身ともに疲れ切っていた私は、「そんなに無理する必要ないわよ。」と言ったラクテーションコンサルタントの方の言葉で、どれだけ救われたことか。なのでみなさんにも同じようなことを伝えたいです。 ―切れたり、出血している乳首は、水で洗って清潔にし、病院で処方されたお薬、若しくは市販で手に入るラノリンクリーム(羊毛の表面に付着している蠟(ろう)状物質、羊毛脂。皮膚を保湿し、柔らかくする効果があります)を頻繁に塗って安静にしてあげて下さい。 ラノリンクリームは欧米のママはみんな使っている母乳育児の必需品です。私は産院でもらいました。これを塗ると傷を早く治してくれます。特に、クリームを塗った上からラップをしてさらに保湿を促すと、効果アップです。傷を治すためお休みさせている間にこの処置をしてみて下さい。 ―傷のできたおっぱいで授乳を開始する際は、授乳の直前に、乳首の部分だけ、アイスパック等で冷やしてみて下さい。冷やすことによって皮膚の感覚を一時的に麻痺させ、痛みを感じなくさせる効果があるそうです ―繰り返しおっぱいに傷ができることがないよう、授乳の仕方を根本から見直して下さい。 特におっぱいのくわえさせ方です。どうしてもうまくいかない方は、すぐに母乳外来に行くことをお勧めします。お一人で悩まれるよりも、確実に解決できると思います ―改めていろんな授乳ポジションを試してみて下さい。赤ちゃんがおっぱいをしゃぶりやすいポジションがあるかもしれません
- 乳首がかゆくて痛い・・・カンジタ症(鵞口瘡)
―自然治癒もできるそうですが、まずはお医者さんに相談し、お薬等を使用するか判断を仰いでください ―カンジタ真菌に対抗するための菌を体内で増やす。 カンジタ真菌には、アシドフィルス菌という良玉菌がきくそうです。ヨーグルトやサプリメントで体内に取り入れることができあます ―せっかく治った場合でも、菌に触れることによって再発することがあります。 それを防ぐため、赤ちゃんのおもちゃ、おしゃぶり、搾乳機やその他口にふれる可能背があるもの全て殺菌消毒して下さい 《注意すべき症状》 《Edgy Mama オススメの対処アイテム》 《参考/Reference》 http://www.babycenter.com/0_cracked-or-bleeding-nipples_8493.bc http://www.babycenter.com/0_thrush-in-breastfeeding-moms_8486.bc http://www.mamanomilk.com/how/chibusa.html http://www.babycenter.com/0_sore-nipples_263.bc http://www.babycenter.com/0_engorged-breasts_231.bc http://www.babycenter.com/0_sore-nipples_263.bc http://kellymom.com/bf/concerns/mother/nipplebleb/