《原因》

―おっぱいのくわえさせ方が浅すぎるため、乳首との摩擦により起こる。これが最も大きな理由だそうです

―おっぱいシールドや搾乳機の付け方が誤っているため、乳首と摩擦を起こしてできる

―赤ちゃんが鵞口瘡にかかっている。鵞口瘡に関してはこちら

―赤ちゃんが生まれつき舌が短く、うまくおっぱいを吸えない

《対策》

―乳首が切れたり、出血したら、そのおっぱいは1~3日くらい割り切って休ませてあげて下さい。これは著者の経験ですが、授乳して最初の2週目でおっぱいから血が出始め、授乳の度に物凄い痛みを感じていたものの、おっぱいが出なくなるのを恐れて、またせめて最初の1か月くらいは完全母乳をしたいと考えていたので、泣きながら歯を食いしばって授乳していました。 ただどうしても授乳の仕方がうまくいかず、痛みもなかなか治らなかったので、母乳育児の専門家であるラクテーションコンサルタント(http://www.jalc-net.jp/index.html)の方に相談に行ったところ、怪我をしているおっぱいは搾乳で母乳を出しながらも、「傷が治まるまで赤ちゃんの直接授乳は避けた方が良い」と言われました。その間は傷のできていないおっぱいと、搾乳しておっぱいを飲ませてあげれば、母乳が出なくなることもないし、母乳で育てることができると言われ、肩の力が抜けたのを覚えています。最初は誰しも完全母乳にこだわりたいと考えていたり、できれば哺乳瓶での授乳はしたくないと考えていらっしゃる方も多いと思いますが、1日や2日哺乳瓶であげたところで、赤ちゃんがそれ以降全くママのおっぱいを飲まなくなることはありません。また、母乳が出ているのであれば、粉ミルクではなく、搾乳したご自分のおっぱいをあげることもできます(搾乳機は正しく使えば乳首を痛めません)。 どうやっても授乳が上手くいかなく、慣れない育児と寝不足で心身ともに疲れ切っている時は、無理せず、お体に少し休憩をあげて下さい。

―切れたり、出血している乳首は、水で洗って清潔にし、病院で処方されたお薬、若しくは市販で手に入るラノリンクリーム(羊毛の表面に付着している蠟(ろう)状物質、羊毛脂。皮膚を保湿し、柔らかくする効果があります)を頻繁に塗って安静にしてあげて下さい。ラノリンクリームは欧米のママはみんな使っている母乳育児の必需品です。私は産院でもらいました。これを塗ると傷を早く治してくれます。特に、クリームを塗った上からラップをしてさらに保湿を促すと、効果アップです。傷を治すためお休みさせている間にこの処置をしてみて下さい。

―傷のできたおっぱいで授乳を開始する際は、授乳の直前に、乳首の部分だけ、アイスパック等で冷やしてみて下さい。冷やすことによって皮膚の感覚を一時的に麻痺させ、痛みを感じなくさせる効果があるそうです

―繰り返しおっぱいに傷ができることがないよう、授乳の仕方を根本から見直して下さい。 特におっぱいのくわえさせ方です。授乳の仕方に問題があると思う方はこちらをご覧ください

どうしてもうまくいかない方は、すぐに母乳外来や上記にでてきたラクテーションコンサルタント(http://www.jalc-net.jp/index.html)にご相談に行くことをお勧めします(個人的に特におススメなのは、桶谷式の母乳相談室です。http://www.oketani-kensankai.jp/index.html)。お一人で悩まれるよりも、確実に解決できると思います

―改めていろんな授乳ポジションを試してみて下さい。ママが授乳しやすい、もしくは赤ちゃんがおっぱいをしゃぶりやすいポジションがあるかもしれません

―色々試しても繰り返し傷が出来る方は、赤ちゃんの舌が元々短いといった原因が考えられるので、病院に相談してみて下さい

《Edgy Mama オススメの対処アイテム》

 

《参考/Reference》

http://www.babycenter.com/0_cracked-or-bleeding-nipples_8493.bc

http://www.mamanomilk.com/how/chibusa.html

http://www.babycenter.com/0_sore-nipples_263.bc